【レポート】カチコミ4月笠浦企画「ウソつきさんを演じるワークショップ」
どうも!!
カチコミ隊長のモラルです。
ついに元号が令和へと変わったわけですが、先日、平成最後のカチコミ企画、「やみ・あがりシアター」主宰の笠浦静花による「ウソつきさんを演じるワークショップ」が行われました。
これは、「演劇とはウソである・・・」という「そもそも論」的なことではなく、もっとシンプルに、舞台上で役としてウソをつくとき(本当は忘れていたことを「覚えてます」と言ったりとか)、どういう演技をするべきか??ということについて考えてみようぜ、という趣旨のワークショップ。
よくよく考えたら、全くウソをつかない役って、そうそうないですよね。
大なり小なり、舞台上の登場人物たちは往々にして、何かしらのウソをついているものです。
そういう意味では、一見限定的なようで、実はとても普遍的なテーマのワークショップになるのではないか・・・!?
そんな期待を胸に潜入した、ワークショップ当日の模様をお届けします。
カチコミ隊長のモラルです。
ついに元号が令和へと変わったわけですが、先日、平成最後のカチコミ企画、「やみ・あがりシアター」主宰の笠浦静花による「ウソつきさんを演じるワークショップ」が行われました。
これは、「演劇とはウソである・・・」という「そもそも論」的なことではなく、もっとシンプルに、舞台上で役としてウソをつくとき(本当は忘れていたことを「覚えてます」と言ったりとか)、どういう演技をするべきか??ということについて考えてみようぜ、という趣旨のワークショップ。
よくよく考えたら、全くウソをつかない役って、そうそうないですよね。
大なり小なり、舞台上の登場人物たちは往々にして、何かしらのウソをついているものです。
そういう意味では、一見限定的なようで、実はとても普遍的なテーマのワークショップになるのではないか・・・!?
そんな期待を胸に潜入した、ワークショップ当日の模様をお届けします。
まずは輪になって、それぞれ簡単に自己紹介。
そこから、笠浦が考案したという、「ウソつきさん当てゲーム」なるものが始まりました。
これは、例えば、「今まで何回海外旅行に行った?」といった、数字で答えられる質問に対して、全員「〇〇回です」と回答するのですが、皆それぞれ、ウソをついています。
で、「こいつが一番大きく嘘をついている!」と思った人を投票制で脱落させて、生き残った人は、ウソをついていた数字の分だけポイントがもらえる、というゲーム。
つまり、高得点を稼ぐには、大幅なウソをつきつつ、それがウソではないと周囲の人間に思われる必要があるのです。
いやあ、とても面白い。
「こいつめっちゃウソついてるやん!」と思って脱落させた人が実際はすごく控えめなウソをついていたり、これは小さいウソだろうなと思って生き残らせた人が、とんでもない大ウソつきだったり。
参加者の皆さん知性派揃いで、すっかり騙されてしまいましたよ、僕は。
ゲームを終えて、「じゃあどこで、大きいウソかどうかを判断していたか」について話し合います。
その人の雰囲気、話し方、テーマに対する情報量etc・・・。
色んな要素が混ざり合って、ウソは出来ているのだなあと思いました。
ゲームの後は二人一組になって、チーム対抗戦のエチュード。
同じチームになった二人がそれぞれ、同じテーマについての話を皆の前でするのですが、どちらか片方は、ウソをついています。
見ている方は、ウソをついている方を見破らんとし、話しているチームは、それを悟られないように工夫をこらしていきます。
作戦会議の一幕。どのチームも、真剣勝負です。
どうすれば、ウソで人を騙せるのか。
はたまた、どうすれば、人のウソを見破ることが出来るのか。
そんな、ウソについての思考回路がフル回転してきたところで、いよいよテキストを用いてのメニューに突入します。
ここで笠浦から、舞台上でつかれるウソについての、四つの分類について説明がありました。
①相手役も観客も騙されるウソ
②相手役にはバレるが、観客は騙されるウソ
③相手役は騙されるが、観客にはバレるウソ
④相手役にも観客にもバレるウソ
この四つを、どうすれば演じ分けられるのか、同じテキストを使いながら試していこう、というわけです。
テキストといっても、分量の多いものではありません。
Aが質問をして、Bがそれに答える。そして、Aがリアクションをするという、三つのセリフだけで構成された、様々なテキストが、床にばらまかれます。
各チーム、この中から一つ選んで、演じ分けるための稽古を行って、全体の前で発表していきます。
演じる側は、①~④のいずれかのパターンを想定して演技をして、見ている側がそれを当てるのですが・・・いやあ、すごかった、創意工夫に満ち溢れていました。
提示したいパターンによって間合いが全然違ったり、人物たちの立ち位置や、どこを見ているかが全然違ったり。
見ている側も、舞台上の様々なところにアンテナを張り巡らせて、そんな工夫を見逃さずに拾っていきました。
特に②と③なんかは、演じ分けが難しいところだとも思うのですが、回数を重ねるごとに、どんどん的中率は上がっていきました。
こうしてあっという間に時間は過ぎ、ワークショップは終了。
これは、是非とも第二弾が見たいぞ・・・!と終わった瞬間に思うくらい、密度の高い内容でした。
改めまして、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!!
そして来月は、令和最初のカチコミ企画。
トートピア主宰・守利郁弥による「超短編会議~4コマ漫画的に考える脚本~」です。
去年、記念すべき最初のカチコミ企画として行われ、大人気を博したワークショップの第二弾。
「4ページ以内の完結した脚本」を参加者達が書いて持ち寄り、色々と議論をして可能性を探るという企画です。
脚本家の方はもちろん、本業は違うけれど書くことに興味がある方や、書いてはみたけど人に見せる機会がない方など、様々な方にご参加いただければ幸いです。
詳細&お申込みはコチラ!!!
どうぞ、令和もカチコミをよろしくお願いいたします!!
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