【レポート】12月佐々木企画「作詞・作曲体験!〜音楽家とつくる私の一曲〜」

どうも!花まる学習会王子小劇場スタッフのモラルです。
今回お届けするのは、佐々木琢氏によるカチコミ企画、「作詞・作曲体験!〜音楽家とつくる私の一曲〜」についての潜入レポートです。



タイトル通り、作詞・作曲を体験してみようというこの企画なのですが…。
何と、参加条件として、特に音楽的な経験は問わないと書いてあるではありませんか。

いやいやいやいや!
作詞作曲って、色んな素養がないと出来ないんじゃないですか!?
「アマチュアでも可」とかならまだしも、経験ゼロはさすがに、無理なんじゃないですか!?
人生で二回もギターを投げ出した男(僕のことです)は、そう思いました。

しかし講師は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの舞台を始め、様々な作品で音楽を担当されている鈴木光介さんです。バリバリのプロです。

これはひょっとしたら、ガチかも知れない…。
だとすれば、どえらいことです。
果たして、ゼロから音楽は生まれるのか!?
幼稚園時代にピアノ教室で、音楽に合わせて変な動きをして笑いを取っていた結果、何一つ身につかなかった男(僕のことです)は、その真偽を確かめるべく、このワークショップに潜入したのでした。



先に、結論から言いましょう。
ガチでした。
純粋なる感性からメロディと歌詞が生まれる瞬間を、私は目撃することとなったのです!



ワークショップはまず、鈴木さんの自己紹介から始まりました。
とはいっても、普通の自己紹介ではありません。


そう、メロディに乗せての自己紹介です。
まさに、「今日これからやること」をこの上なく簡潔に表していて、そして、それが絶対ワクワクするものになるだろうという予感を伴っていて。
思えばこの瞬間から、会場のボルテージは、既にガンガン高まっていったのでした。

そんな鈴木さんの自己紹介も終わり、音楽が作られていくのかと思いきや…。


輪になって座って、参加者の皆さんが一人ずつ、自分のことについて話す時間が始まりました。
この時に話した内容が、ここからそれぞれの楽曲になっていくわけです。
鈴木さんという方が、また、人として、とても魅力的なんですね。
穏やかで、優しくて、その中にユーモアと強さがあって。
だからこそ自然と、それぞれが自分の思っていることを話し、それを火種に作品を作っていくという空気が出来上がっていました。

そしてそこから、いよいよ作詞・作曲タイムです。

まず、参加者の皆さんがそれぞれ、短いメロディと歌詞を自分で考えて、一人ずつ鈴木さんと相談を行います。
すると、鈴木さんが演奏をつけてそのパートを完成させ、今度はそのパートの前後について「こうしてみない?」「ああしてみようか?」とアイデアを出し合います。
そして、参加者の方は再び、その前後について考えて鈴木さんと相談し…。
この工程を繰り返していく中で、少しずつ、「オリジナルの音楽」が作られていくのです。

音楽のテイストや意図に合わせて、様々な楽器を持ち換えていく鈴木さん。
それによって、それぞれの音楽が持つ個性が、いっそう際立って行きます。




参加者の皆さんのセンスも、本当に素晴らしかったです。
人生を左右する大きなことから、何気ない日常的なことまで、あらゆるテーマが同じ土俵でぶつかり合い、まさに芸術が爆発していました。

そうして、それぞれ一曲ずつ作ったところで、最後は発表会を行ったんですけれど。
これはちょっともう、ものすごい感動でした。
名曲が誕生しまくりでした。

こうして、大盛況のうちに終え…と思いきや。
最後の最後で、さらなるサプライズがありました。


なんと、鈴木さんから参加者の皆さんへ、自分が作った曲の楽譜のプレゼントが!!
これは、メチャクチャ嬉しいですよね!!!

まさに、ワークショップの看板に偽りなし。
音楽が生まれる瞬間に、私モラル、立ち会わせていただきました。


この企画を立てた佐々木君、疑ってごめんなさい。



演劇に関する企画が多い「カチコミ」にあって、異色ともいえる今回のワークショップでしたが、本当に素晴らしく、目からうろこが落ちるような体験の連続でした。
何よりも、「芸術は楽しいものだ」という、シンプルにして一番大切なことを、改めて教えてもらったような気持ちにもなりました。

鈴木光介さん、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!

そして、「カチコミ」はこれからも、職員それぞれの感性による企画を、月替わりで開催していく予定ですので、是非、気にかけていただけますと幸いです。
改めまして、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします!!




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